プロポリスをつくるミツバチ

ミツバチはプロポリスを自衛のために作ります。

プロポリスと蜜ロウはどう違う?

プロポリスは巣を雑菌などから守るためにミツバチが巣の出入り口に塗り固めているものです。

ミツバチが「樹液・樹脂」を集めてきて自らの酵素を混ぜ合わせる事でプロポリスが作られます。

蜜ろうは巣の材料

このプロポリスの混合して考えられがちなのが「蜜ろう」です。

今回はプロポリスと蜜ろうの異なるポイントをいくつか紹介します。

蜜ろうとは?どんな役割がある

蜜ろうはミツバチの巣をつくる際に使用される素材です。

羽化1週間の働き蜂から出てくる物質で、これをハニカム構造の巣をつくるための材料として使用します。

 

蜜ろうはキャンドルや、美容クリームなどの原料として使われる事があります。

 

プロポリスの役割は「抗菌・殺菌」

プロポリスは冒頭でも述べた通り、巣を雑菌などから守るために作り出される物質です。

高い抗菌・殺菌力を利用して、ミツバチ自身や巣の内部を清潔な状態に保ちます。

ミツバチの巣の中にはほとんど無菌状態が保たれています。

本来、巣の内部は高温・多湿な環境なので雑菌が繁殖しやすいです。

しかし、プロポリスの働きによって、清潔な状態に保立てれていると考えられますね。

 

どちらも「物質」という意味では同じ

 

ミツバチが作り出す蜂蜜やローヤルゼリーなどは「食べ物」として作られています。
しかし、プロポリスや蜜ろうは巣をつくるためであったり、巣を守るための「物質」として作られているのです。

 

 

ミツバチが作り出す健康素材とは

ミツバチは人類にとって有益な健康素材を多く作り出します。

代表的なもので言うと「プロポリス」「はちみつ」「ローヤルゼリー」などが挙げられます。

蜂蜜やローヤルゼリーに関して言えば、プロポリス以上の知名度と人気が高いと言えるでしょう。

今回はミツバチが作り出す健康素材を紹介します。

 

【蜂蜜】

ミツバチが作り出す素材の代表格と言えばまず「蜂蜜」が挙げられるでしょう。

蜂蜜は働き蜂の餌としてとても重用されます。

群れが活動を止めるてしまう冬までにしっかりと蜜を蓄えて、備えるのです。

蜂蜜には豊富な栄養が含まれており、ミツバチにとっても欠かせない食べ物なのです。

私達人間はこのミツバチの恵みを分け与えてもらっているわけですね…。

 

ローヤルゼリー

ローヤルゼリーはミツバチの中でも「女王蜂」のみが口にする事を許された食品です。

完全食と呼ばれるほど、豊富な栄養素を誇っています。

事実、ローヤルゼリーを食べて育った女王蜂は働き蜂の数倍の寿命をもっている事からもその栄養価の高さがわかりますよね。

ローヤルゼリーは出来るだけ「生」の状態で摂取する事が良いと言われています。

 

【プロポリス】

プロポリスは蜜蜂が巣の出入り口に塗り固める物質です。

上記2つと全く異なる点は「食品ではなく、物質」だという点でしょう。

プロポリスは豊富な栄養を含有している事で知られていますが、実はミツバチ達は食用として作っておらず、巣を雑菌の侵入から防ぐための防御壁として活用するために作り出しているのです。

 

ミツバチが作る「健康素材」の共通点

これら3つの素材の共通点は「含有成分」が豊富である点が挙げられます。

このようにしっかりと成分を含有しているのもミツバチが作り出すものの共通点だと言えるでしょう。

 

プロポリスは「バランス」を整える

近年、免疫力が注目を集めています。

プロポリスは免疫力を「整える」働きが期待されています。

なぜ、「整える」という表現かというと。

免疫力は高ければ高いほどいいというわけでもなく、「ほどよいバランス」が必須となるのです。

今回はプロポリスと免疫力の関係性について紹介します。

 

プロポリスは免疫を程よい形に調節してくれると言われています。

プロポリスって免疫力を高くしてくれるのでは?と思っている方は「半分正解で半分不正解」です。

厳密に言うと「プロポリスは免疫力を高めたり低くしたりする働きがある」と言われているのです。

わざわざ免疫力を下げる必要性がわからないですよね。

実は免疫力は高ければ高いほど効果が高いというわけでなく、免疫力が過剰に働く事でアレルギーなどの原因となったりします。

その為、過剰に働いた免疫をほどよく調整してくれる働きもあるのです。

また、免疫力が低い場合は高めてくれるように促してくれると言われています。

 

そんな事があるのか?と疑問にも思う点もあります、薬品などを用いた一方通行的な西洋医学では考えられない事なのです。

しかし東洋医学には相互作用という概念があり、まさにプロポリスの免疫に対する働きはこの考え方がぴったりなのです。

 

プロポリスは蜜蜂が、過酷な自然を行く抜く為に作り出したいわば防御壁です。

まさに自然にあるものから微妙なバランスで作られている「奇跡の塊」だと言えるでしょう。

この大自然の恩恵を私達が活用できるのはとてもありがたい事ですよね。

 

 

プロポリスが美味しくない理由とプロポリスの特徴

プロポリス原液は独特な風味をしている事で知られています。
特にアルコール抽出のプロポリスエキスはその特徴が顕著だと言えます。

はちみつのように飲みすければいいのに…と感じる方も多いかも知れません。

なぜプロポリスは飲みにくい味をしているのでしょうか?

はちみつはミツバチ達が自分たちの餌として作り出しています。

対してプロポリスは巣の出入り口に抗菌目的で作り出す防御壁のような役割を担っているものとなるのです。

蜂蜜は花蜜などを集めて作り出すので、甘く人間にとっても食べやすいですがプロポリスは樹液や樹脂をミツバチの酵素で塗り固めて作り出しています。

このことも、はちみつなどと比較すると食べにくい理由の1つだと考えられます。

 

プロポリスは起源植物によってその特性が大きく変わります。

このことが特徴的なのが「ブラジル産プロポリス」の例です。

ブラジル産プロポリスは世界的に見て高品質な事から愛用者が多いです。

そんなブラジル産プロポリスも様々な種類があります。

【ブラウンプロポリス】

世界中で採取されているタイプであるブラウンプロポリス。

基本的にはブラジルの多くの地域で採取されるプロポリスもこのブラウンプロポリスに分類されています。

採取地によって起源植物が異なる為、多くの含有成分などは細かく異なりますがフラボノイドが多く含まれている事で知られています。

 

【グリーンプロポリス・レッドプロポリス】

ブラジルの一部地域でのみ採取されるタイプのプロポリスです。

グリーンプロポリスは「アレクリン」という植物を由来としたプロポリスで、レッドプロポリスはダルベルシアという種類のプロポリスを由来としています。

グリーンプロポリスは健康成分が豊富な事から「プロポリスの王様」とも呼ばれているほどブラジル産プロポリスの中でも群を抜いています。

レッドプロポリスは採取量自体がとても少ない為、希少性で言えばグリーンプロポリス以上だと言えるでしょう。

美容成分が豊富に含まれている事から、女性人気が高いプロポリスです。

 

このように「色が異なる」プロポリスが存在する例は世界的に見てもブラジル産プロポリスに見られる大きな特徴です。

その為、「産地」で判断するのではなく、どういった起源植物がもとになっているのか?という事はとても重要視する必要があると言えるでしょう。

 

 

蜂ヤニは不要?プロポリス原液に入っている理由とは

プロポリスは一般的に飲みにくい、風味が強い、そして強刺激という事で知られています。
その為プロポリスの飲用者は各々アレンジしてプロポリスを摂取しています。
体質によってはプロポリスの刺激が苦手だという方もいる為、市販のカプセルなどに入れて飲用している方もいます。

 

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蜂ヤニは栄養豊富

そのプロポリスの飲みにくさの中でも強い存在感があるのが「蜂ヤニ」です。

プロポリスを飲用する際にもコップや歯にべたべたくっつく事から、避けられがちです。

事実、蜂ヤニに苦手意識を持つ方の為に蜂ヤニを取り除いた「ワックスフリー」のプロポリスも販売されています。

蜂ヤニを取り除く事自体はプロポリスの製造工程の中で非常に簡単なんだそう…。

しかし、蜂ヤニが入ったプロポリス原液は多く販売されていますよね。

これはなぜでしょうか?

実は蜂ヤニには栄養素・健康成分が豊富に含まれています。

そのため、プロポリスを飲む中で「しっかりと健康成分を含有したものを選びたい」という愛飲者は蜂ヤニが入ったタイプのものを選ぶ傾向にあります。

 

そういった事からも飲みやすさよりも成分を重視した商品づくりをしたメーカーは蜂ヤニを取り除かずに、販売しているのです。

とは言え、コップにべたべたくっつく事などから不便なのには変わりはありません。

そのため、プロポリス専用のマイカップを準備して使用する方が多いようですよ。

 

プロポリスの飲みにくさが気になるという方は「サプリメントタイプ」を選ぶのも1つの手かも知れません。

サプリメントタイプであれば、ソフトカプセルにプロポリスエキスが包まれている事から匂いや味・場所を選ばずに飲む事ができます。

 

一癖も二癖もあるプロポリスですが、しっかりと自分自身に合うもの重視するポイントを考慮しながら選ぶ事をお勧めします。

プロポリス原液はまずいだけ?

プロポリスと言えば美味しくないイメージが強いです。

そのイメージの元となっているのが「プロポリス原液」でしょう。

プロポリス原液は蜂ヤニもあり、風味も独特な事からプロポリスが飲みにくい、使いにくいという原因の1つだとも言えます。

 

ではプロポリス原液は「デメリットだらけ」なのでしょうか?

・プロポリス原液のメリット

プロポリス原液はしっかりと成分を含んだ形でプロポリスエキスが抽出されています。

つまり成分をしっかりと摂取する事においてはプロポリス原液は向いていると言えます。

 

・プロポリス原液は様々な用途がある

プロポリスの原液のメリットは成分面だけではありません。

プロポリスの製品は数多く販売されていますが、喉のケアに使うスプレーであったり、口臭ケアのマウスウォッシュであったりなど…書ききれないほどの使い方があります。

原液はうすめてうがいをする事で、その抗菌力を活用してイガイガのケアであったり

口臭ケアに役立たせる事ができます。

これは用途が限定されたプロポリス製品では難しく、原液ならではのメリットだとも言えます。

 

 

プロポリス選びの落とし穴

プロポリスを選ぶ際、どういった点に注意していますか?

実はプロポリスを選ぶ際に陥りがちなのが「等級」ばかりに気を取られている事です。

勿論、等級もプロポリスの品質を決定づけする上で大切なポイントですが、そのほかにも気を付けておきたいポイントがあります。

今回はプロポリスを選ぶ際にさらに気を付けておきたいポイントを紹介します。

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1.プロポリスの種類

まず使われているプロポリスの種類をチェックしましょう。

ブラジル産プロポリスの例で言えば

「ブラウンプロポリス」「グリーンプロポリス」「レッドプロポリス」に大きく分かれます。

それぞれ特色などが異なるので、自分自身の目的に応じた種類のプロポリスを選ぶとよいでしょう。

 

2.プロポリスの抽出法

プロポリスのエキスを抽出する方法は複数種類あります。

プロポリスは脂溶性になる為、基本的にはアルコール抽出法で作られたものを選ぶとよいでしょう。

しかし、飲みにくいというデメリットもある為、自分が継続しやすいものを選ぶとよいでしょう。

 

3.産地

プロポリスはブラジル産のものが世界最高品質だという評価を集めています。
そのほかにもオーストラリア産やニュージーランド産など高品質なプロポリスの産出国はいくつかあります。

自分自身が摂取したい成分が多い傾向にある国のものを選ぶようにしましょう。

 

4.熟成

熟成期間は諸説ありますが、1年程度は熟成させたものを選ぶ形が無難です。
長いもので言えば10年熟成15年熟成のものもありますが、1年以上熟成させたものであれば十分だと言えます。