プロポリスをつくるミツバチ

ミツバチはプロポリスを自衛のために作ります。

プロポリスは抽出方法によって異なる

プロポリスは抽出方法によって異なる

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プロポリスの抽出方法はいくつも種類があります。

この抽出方法によって作られるプロポリスエキスに含まれる成分が異なります。
含有成分が異なるだけではなく、抽出方法は飲みやすさにも関係してくるんです。

今回は代表的な抽出方法をピックアップします。

 

【アルコール抽出】

プロポリスの原塊を植物性のアルコールに一定期間漬け込む抽出方法です。 プロポリスに含まれるフラボノイドはアルコールに溶けやすい為…

アルコール抽出方法が最もオーソドックスなプロポリスの抽出方法と言えるでしょう。

飲みにくいのが難点ですが、栄養成分を豊富に含んでいるため健康志向が強い方はアルコール抽出法で抽出されたプロポリス原液を選ぶ傾向があります。

 

【水抽出】

水抽出はアルコール抽出と比較すると有効成分の抽出という点では劣ります。
これはプロポリスが脂溶性の性質を持つためです。
しかし、良い点もあります。
それは「刺激が低いという点です」、使いやすい事で知られています。

 

【ミセル化抽出】

プロポリスが甘くなる事で知られている抽出方法です。
飲みにくいプロポリスが苦手だという方にお勧めの抽出方法ですが、抽出の際に添加物を加えるため賛否両論がある抽出方法としても知られています。

 

【超臨界法】

超臨界法は比較的新しい抽出方法です。

その為、採用している会社も数社にとどまります、コストがかかるのが難点ですが、優れた成分抽出力ももっています。

 

日本ではプロポリスは採れない?

日本のミツバチはプロポリスを作らない?

プロポリスを試してみたいけど、海外産のものは不安だからできれば国産のプロポリスを探したいという方もいますよね。

残念ながら日本のミツバチはプロポリスをほとんど作らない事で知られています。

理由としては諸説ありますが、日本の環境が清潔である為ミツバチがプロポリスを作り出す必要がないという理由です。

また、ニホンミツバチは巣を防衛するという習性がなく、なにかトラブルが発生すると巣を捨て新しい巣を作る事も関係しているのかも知れません。

※この事からプロポリスだけでなくニホンミツバチが作るはちみつも非常に珍しいため、ファンの間では高値が付くこともあるのです。

 

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日本の自然環境とは

ブラジル産プロポリスが世界で大人気な理由とは?

ブラジル産プロポリスが世界的に高評価を受け続けているのはその含有成分にあります。
なぜブラジルで作られているプロポリスは優れているのでしょうか?

ブラジルの自然環境は温度も高く、湿度も高い事から雑菌が繁殖しやすいです。

つまりブラジルのミツバチ達はこの雑菌に対応したプロポリスを作り出すと考えられます。

※ブラジルでは養蜂にアフリカナイズドミツバチという種類(プロポリスを作り出す能力に非常に優れている)のミツバチを活用しています。

 

わずかながら、日本でもプロポリスが採取されている?

冒頭で触れたように、ニホンミツバチの特性上日本ではプロポリスを作り出す能力はありません。

しかし、沖縄でわずかながらプロポリスの採集が行われているという情報も目にします。

沖縄に自生する「オオバギ」という高さ4mほどの植物を起源植物として作られており、世界中のプロポリスと同様高い抗菌・殺菌力があるそうです。

採取される量が少ないですが、国産のプロポリスに興味がある方にはぴったりのプロポリスだと言えます。

 

 

 

 

 

 

プロポリスと蜂蜜はどう違う?組み合わせて飲むと?

プロポリスと蜂蜜の違い

 

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はちみつとプロポリスは蜜蜂が作る

ミツバチが作るもので一番有名なものは「蜂蜜」です。
とても甘く古くは王族のみが口にする事が許された「人類最古の甘味料」だったとも言えます。

ミツバチは食糧としてこの蜂蜜を作り出し、普段口にしています。

高い殺菌力を持つほかにも栄養が豊富な為、現代では私達の食事・料理に使われる事も多いです。

飲むだけでなく、美容パックとしても大活躍しています。

対するプロポリスも古代エジプト時代から使われており人類との繋がりは蜂蜜と同じぐらい深いものとなります。


しかし蜜蜂がプロポリスを作り出す目的は「食べる為」ではありません。


プロポリスは巣を守る為に作られます。

 

高い殺菌力をもっている為、巣の外部からの雑菌の侵入を防ぐ役割があるのです。

 

こういった点で蜂蜜とプロポリスは大きく異なります。

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プロポリスと蜂蜜の共通点とは

プロポリスと蜂蜜の共通点として高い「殺菌力」を持っているという事でしょう。

蜂蜜は風邪予防のために普段から食している方も多いですよね。

プロポリスも同様、健康目的で飲用する方が多いです。

しかし、プロポリスは蜂蜜と違いとても飲みにくい事で知られています。
甘みはなく、どちらかというと苦い印象が強いです。


幅広い層に使われているのは蜂蜜だけど…

このように蜂蜜とプロポリスの用途・目的は全く異なっています。

美味しいさ・飲みやすさから蜂蜜のほうが愛用者の数は多いですが、プロポリスも根強い人気があります。
このようにミツバチが作るものは多くの人に使われているのです。

 

グリーンプロポリスが人気の理由

プロポリスはフラボノイドが豊富に含まれている事で非常に人気の高い健康食品です。

なかでもブラジル産プロポリスの「グリーンプロポリス」はプロポリスの王様と呼ばれているぐらい期待されているプロポリスです。

 

グリーンプロポリスにはアルテピリンCという成分が含まれており、世界中の研究機関から注目をされています。

各国のプロポリスの特性とは

プロポリスは国、細かく言えば採取地域で特性が異なる

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世界中の特徴

プロポリスはミツバチの自生環境により含有成分等の特性が異なります。

同じ国で採取されたものでも、「地域が異なる」と成分や品質なども大きく異なるのです。

これはミツバチの行動範囲に自生する「起源植物」が異なる事と自生環境の気候や外敵などの要因が関係していると考えられています。

その顕著な例がブラジル産プロポリスでしょう。

ブラジルで採取されるものは「一般的なプロポリス(ブラウンプロポリス)」「グリーンプロポリス」「レッドプロポリス」です。

世界的にみてもこのように大きく特徴が異なったプロポリスは珍しいです。

起源植物が異なっている事からブラジル産プロポリスだけでも3種類ものタイプがあります。

 

中国産のプロポリス

中国産のプロポリスはポプラを起源植物として作られています。

ポプラが起源植物となっているプロポリスは世界的に主流である「フラボノイド主体型」のプロポリスです。

比較的、低価格で入手できる事から気軽に試したい方にはおすすめのプロポリスです。

しかし、品質が低いプロポリスを使っているところもあるので品質重視の方にはあまりお勧めできないかも知れません。

 

オーストラリア産プロポリス

オーストラリア産のプロポリスの起源植物となるのは「ユーカリ」です。

ユーカリはコアラが食べるものというイメージが強いですが、実は高い殺菌力を持っています。

オーストラリアはユーカリ大国といっても過言ではありません。
ほとんどの種類のユーカリがオーストラリアには自生していると言われているからです。

 

ブラジル産プロポリス

ブラジル産プロポリスの中でも人気が高い「グリーンプロポリス」。

このグリーンプロポリスはアレクリン由来のプロポリスです。

フラボノイド主体のプロポリスが世界的に多いですが、グリーンプロポリスはフラボノイドに加え「アルテピリンC」という成分を含有している特徴があります。

この事がグリーンプロポリスの人気につながっていると言えるでしょう。

 

 

 

ミツバチは蜂蜜以外に何を作る?【人類最古の友人】

ミツバチが作るのは蜂蜜だけじゃない

ミツバチは古くから多くのものを生み出してきました。
その歴史は人類と共に歩みを深めてきたと言っても過言ではありません。
ハチミツは私達の生活により密接な関係にある蜂用品ですが、それ以外にも人類にとって有益なものをいくつも作り出しています。

今回はプロポリスのお話から離れて「ミツバチの作り出す」ものについての話です。

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ミツバチと人類は共に繁栄してきた

巣を守るために作る「プロポリス」

プロポリスはこのブログで様々な視点から紹介しています。
はちみつやローヤルゼリーはミツバチの「餌」となるもので、プロポリスは巣を守る防御壁のようなものです。

強い抗菌力を持つ事から天然の抗生物質と呼ばれる事もあります。

様々な抽出方法や色、産地などによってその特色が異なるためにプロポリスを選ぶ際には事前のリサーチが必要です。

 

中でも人気が高いのがグリーンプロポリスという種類のブラジル産のプロポリスです。

通常プロポリスはこげ茶色の原塊をしていますが、グリーンプロポリスは緑色の原塊をしています。

このグリーンプロポリスは日本人養蜂家の寺尾貞亮氏(https://teraoyoho.com)が発見したことで知られています。


女王蜂専用の稀少性の高い餌「ローヤルゼリー

働きバチと女王蜂の幼虫とでは口にする餌が異なります。
女王蜂候補のミツバチの幼虫にはローヤルゼリーが与えられるのです。

女王蜂は寿命や体の大きさなどが一般的なミツバチと異なります。
ローヤルゼリーは栄養価が高く、「完全食」と呼ばれるくらい完璧な栄養バランスを誇っています。

 

花粉を固めた「ビーポーレン」

ビーポーレンは花粉とミツバチの酵素を混ぜて団子状に固めたものです。

同じ環境に生息しているミツバチの群れや採取の時期などにより同じビーポーレンは採取する事が出来ないとも言われています。

 

ミツバチがいなくなると人類が滅ぶ?

ミツバチから様々な恩恵を受けている私達人類ですが、ミツバチがいなくなると人類も滅ぶのでは?と考えられています。

これは果実や野菜などの受粉にはミツバチが必要なため、食糧不足の原因になりうるという事です、残念な事に年々ミツバチの数は減少傾向にあります。

(諸説ありますが、農薬等が原因という事が根強く言われています)

ミツバチの生産物だけでなく、生命に密接した部分でも私達の生活には欠かせないミツバチ。

これからも末永く共存していける事を願いましょう。

 

飲みやすいプロポリス?飲みにくいプロポリス?

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飲みにくいプロポリス

純度の高いプロポリスはアルコール抽出

プロポリスは原塊のままでは摂取する事ができません。

私達が摂取するにはプロポリスの原塊からプロポリスエキスを抽出する必要があるのです。

この抽出方法はいくつか存在していますが、中でも純度の高い形(余分なものを加えない)でプロポリスの抽出を行えるのは「アルコール抽出」のプロポリスなのです。

 

propolis.hatenablog.jp

詳細は上記の記事で解説していますが、アルコール抽出のプロポリスは飲みにくい事でも有名です。

なので飲みやすい抽出法で作られたプロポリスエキスの人気が高いです。


強い悩みがない場合はアルコール抽出である必要はない

プロポリスは脂溶性なので、アルコール抽出が成分の抽出などに適していますが、低刺激なもの、そしてそこまで有用成分を含まれていないものでもいいという方の場合はあえて飲みにくいアルコール抽出で作られたものを選ぶ必要はないと言えます。

 

手軽にプロポリスを使いたいという方は低刺激な抽出法である水抽出や、添加物を加えて抽出されるミセル化抽出法などで作られたプロポリスエキスが飲みやすくて気軽に使用する事ができます。

 

ある種飲みにくさとプロポリスの成分量は比例するともいえる

こういった意味ではプロポリスエキスは飲みにくいほど、より成分の抽出されたプロポリスとも言えますね。

自分自身のニーズと比べて、どの抽出法で作られたプロポリスなのか?を考えて使ってみましょう。

 

古代エジプトとプロポリスの関係性

古代エジプトの繁栄の裏にはミツバチが?

古代エジプトとミツバチの関係性はとても密接なものです。
はちみつをはじめとして、王族のみが使用を許されていたとされています。

プロポリスも例にもれず、王族の墓「ピラミッド」内でミイラの防腐剤としてプロポリスが使用されていた過去があります。

ことからも、限られた一部の王族のみが使われていたという歴史と当時のプロポリス・蜂用品の希少性が伝わります。

 

戦士としての薬は?

時が経過すると、一部の王族のみに使われたプロポリスでしたが民衆にも使われるようになりました。

古代では戦士の傷薬として大活躍だったのです。

プロポリスは外用としても優秀という事を当時の人々もすでに気づいており、有名だったと考えられます。

 

アルコール抽出のプロポリスが歴史が深い

プロポリスの原塊はアルコール抽出が成分抽出・プロポリスエキス抽出に適していると考えられています。これはプロポリスが脂溶性であるからです。

また、アルコールに漬け込む事でプロポリスの防腐の側面でも役立つ事もあるのです。

アルコール抽出のプロポリスが長期熟成のものが多く販売されているのもこの事が関係しています。

 

もともとは外用目的として使われてきた歴史が長い

プロポリスは古代から傷薬や美容液として使われてきた歴史がある事からも外用として使われてきた事がわかりますよね。

プロポリスは抗菌力もそうですが、豊富な栄養素を含む事からも今では様々な用途で使われています。

(飲むだけでなく、歯磨き粉、マウスウォッシュ、シャンプーなどなど)

今後もプロポリスの可能性が解明されていき、様々な商品が出ることが楽しみですね。

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王族が使用していたプロポリス